登山には様々なマナーやルールがあります。
今回は登山初心者向けに、これだけは覚えておくべき登山マナーを5つ厳選しました。
この記事を読むと初めての登山でも周囲の人に迷惑をかけたりせず、山の環境保護のことが理解が出来て、より登山を楽しめるようになります。
他のマナーも実際の登山を通じて徐々に学んでいけば大丈夫なので、まずは以下の5つのマナーを知っておきましょう。
登山初心者がこれだけは知っておきたい登山マナー5選
大前提として、登山におけるマナーとは山の環境保護や登山者が安全に山行するための重要な決まり事です。
初心者が覚えておきたいマナーは以下の5つです
- 登山届を提出する
- ゴミは全て持ち帰る
- 出会った人とは挨拶しよう
- 基本的に登りの人が優先
- 自然保護の気持ちを忘れずに
1.登山届を提出する
自然の中を歩く登山では、気をつけていても思いがけない事故やトラブルが起きる可能性があります。
もしも、周囲に誰もおらず、携帯電話も通じないような場所で遭難してしまった時、仮に救助要請が出されても登山者の居場所が分からなければ救助のしようもありませんよね。
そんな時に備えて「登山届」を出すことで、救助活動の際に大きな捜索の手がかりとなります。
「登山届」とは登山計画書とも呼ばれ、登山の日程や目的地、メンバー、緊急連絡先などが書かれているもので、万が一の時もこの情報をもとに捜索することで遭難箇所が特定しやすくなり、結果大事に至らずに済む可能性が大きく向上します。
登山届は自分を守る大切なものなので必ず提出しましょう。
…でも正直、毎回紙に書くのは面倒ですよね?
大丈夫です。今はインターネットで簡単に登山届が出せるサイトがあるので活用しましょう。
2.ゴミは全て持ち帰る
登山中に出たゴミは全て自宅まで持ち帰りましょう。
登山では大なり小なりゴミが発生しますが、山小屋などで発生したものを山の中で処分する訳にもいかないため、処理施設まで運ぶことになるのですが、車も入れない山の中からはヘリコプターや人力で運搬するしか方法がありません。
しかし、この方法だと多くのコストと労力が必要になります。
そういった負担を少しでも減らすため、登山者は自身が出したゴミを持ち帰るのが最低限のマナーです。
山の中だから、誰も見ていないから、といってポイ捨てなんてもってのほか。
登山道を歩いていてゴミが捨ててあると、せっかくの登山も悲しい気持ちになってしまいますね。
自然豊かな山を汚さないためにも、一人ひとりが気をつけてクリーンな山を保ちましょう。
3.出会った人とは挨拶しよう
登山では出会った人と挨拶をすることもマナーです。
えっ、なんで見ず知らずの人と…と思うかもしれませんが、山での挨拶にはこんな理由があるんです。
お互いの目撃情報となる
挨拶をするとお互い少なからず印象に残りますよね。
それが万が一遭難捜索のときに目撃証言として重要な情報となる場合があります。
情報交換のキッカケになる
挨拶がキッカケでその山の情報交換につながる場合もあります。
もし登山道の状況などを知ることができれば安心安全に登山することが出来ますね。
そのまま山の話題で盛り上がってしまう事もしばしば…
対向者に自分の存在に気づいてもらう
登りでは足元の確認や疲労で下を向いていることが多く、下山してくる登山者に気づかないこともあります。
すれ違いや先行者に追いついた時は挨拶をして、自分の存在に気づいてもらうことで、狭い登山道でもスムーズに、安全に、すれ違いができるでしょう。
山の中で「こんにちは!」と人と挨拶するのは気持ち良いものです。
慣れない初めのころは、すれ違いのときに会釈でも十分。
もし相手が挨拶してくれたら、こちらも明い挨拶を返しましょう。
4.基本的に登りの人が優先
登山道ですれ違う時もマナーがあり、基本的には登りの人が優先です。
理由は下る人の方が、転倒や落石を引き起こすリスクが高いためです。
狭い道で、下りの人が慌てて行こうとして転倒したり、石を引っ掛けて落としてしまうと、下で待っている人を巻き込んでしまう可能性も考えられますからね。
他にも、挨拶の項目でも説明しましたが、登りは下を向いている人が多いため、、下りの人の方が相手に気づきやすく、早めに譲る場所を探しやすいという理由もあります。
ただ山道の状況によっては、登りの人が譲ったほうが良いケースもあるので、状況に応じでお互い声をかけて臨機応変に対応しましょう。
あくまでお互いの安全確保が目的であることを覚えておきましょう。
5.自然保護の気持ちを大切に
山には多くの野生動物がいたり、貴重な植物があります。
登山と楽しむのであれば、豊かな自然を壊さないように心がけましょう。
写真に夢中になったり、ショートカットのために登山道から離れて歩くのはNGです。
踏み荒らされた自然は簡単には回復しません。
キレイな花や石を見つけたから記念に持って帰るのも生態系保護の観点からいけません。
野生の動物と出会ってもエサをあげてないこと。
食物連鎖に影響が出たり、動物が人に慣れてしまい自分でエサを取れなくなって死んでしまいます。
そもそも野生動物に近づくのは危険が伴います。
登山は大自然を味わえる素晴らしいものですが、登山者が山の自然を破壊してしまっては元も子もありませんね。
今ある自然を大切にする気持ちを、忘れないようにしましょう。
いかがでしたでしょうか?
今回は登山者初心者が覚えておいて欲しい登山マナー5選を紹介しました。
まずはこれだけでも覚えて山登りを楽しく安全なものにしましょう。
Have a nice trekking!